2種免許の場合には
タクシーやバスを運転するなど、2種免許を取得する方は、学科教習も1種免許を受ける方とは違った内容になります。
普通免許を持っているのが前提だから、学科教習は無いと誤解している方も見受けられますが、それは間違いです。
ただし、既に何らかの2種免許を保持しているなら確かに学科教習を受ける必要はありません。
保持しているのが1種免許だけなら必ず2種免許の学科教習を受けなければならないのです。
2種免許の学科教習にも第一段階、第二段階があります。
第一段階では、第二種運転免許の意義について、信号に従うこと、標識・標示に従うこと、車が通行してはいけないところなどの第2種免許を取る人が最低限、知っていなければならない知識について学びます。
このなかには、旅客自動車に係る法令の知識や、身体障害者等交通弱者の扱いといった項目もあり、2種免許をとることの責任を感じさせます。
さらに2種免許の学科の第2段階になると、危険予測ディスカッションにはじまり、応急救護処置や適正検査結果に基づく行動分析、安全運転と人間の能力、車に働く自然の力と運転、さらに悪条件下での運転など、第一段階、第二段階の合計で19時限の学科教習を受けなければなりません。
2種免許の学科の教習内容は、1種免許の学科の教習内容と同じものもあるのですが、全体として2種免許を持つプロのドライバーとして必ず知っておかなければならないこと、またプロのドライバーとしての自覚や誇りといったことをベースに学科教習が組まれています。
プロのドライバーともなれば、1日の仕事のほとんどの時間、車を運転して過ごすという方もいます。
またプロのドライバーを信頼して車に乗ってくるお客さんを運ばなければならないということもあるでしょう。
いずれにしても、2種免許を取得しようと考える以上、一般の1種免許よりもハードルは高いと考えるのは当然です。
しっかりと学科教習を受けて、それなりの心構えと知識を持てるように頑張りましょう。
いくら実技に自信はあっても学科もきちんと通らなければプロのドライバーとして運転することはできないのです。
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